消えゆく記憶
競馬の春の天皇賞は、私が一番好きなレースだ。
元々ステイヤー(長距離)タイプの馬が好きだからってのはあるけど、何より私の好きだった馬、マヤノトップガンがレコードタイムで勝ったレースだからってのも大きいと思う。
そのレコードタイムが9年ぶりに破られた。
ディープインパクトに。
ディープはデビュー当時から目を付けてた馬だったし、久しぶりに出てきた「文句なく強い馬」なので、今回のレースっぷりも「文句なく」賞賛すべきものなんだけど。
レースの後、JRAのホームページに唯一名前が残ってるレコードタイムの欄から「マヤノトップガン」の文字が消えた。
新しく「ディープインパクト」の名前になっていた。
レコードが破られても、あのレースは私の心の中に残ってる。
でも。
「記録より記憶に残るものを」なんてまやかしだ。
記憶なんてみんな忘れていっちゃうくせに。
はろ
あなたの記憶には残っているじゃないですか。
誰が忘れても、あなたの記憶に残ってればそれでいいじゃないですか。
本当に好きな人の心の中には、それが大事なものである限り、いつまでも残っているものですよ。
私が愛してた馬は他界して10年以上経ちますが、それでも彼の記憶は残っています。