我が人生に悔い無し

先週土曜に祖父が死んだ。 最初に認知の症状が出始めて、家族が「あれっ?なんか様子が変だな」と思ってから3日ほどで倒れ、それから1週間ほど寝たきりだったのだが、土曜夕方に危篤状態になってから3時間ほどで息を引き取った。 あっけないぐらいの死だったが、85歳だったので大往生だろう。 直系の血縁者が私を含め3名(うち1名は足が悪い)なので、かなりドタバタしていたんだけど、なんとか葬儀も無事終了し、今は一息ついている。 火葬場で見た祖父の骨は、今まで見た中で一番美しい骨だった。 酒や煙草の量が多い人は骨が黒ずんでいたり、長いこと病気を患っていた人は、焼いた後に骨がボロボロになって人体の形が残らなかったりするのだけど、そういうこともなく骨球まで形がハッキリしていた。 祖父が死ぬ直前、自分の回顧録を作っていたらしく(偶然ではなく死期を悟っていたのかなとも思う)、それを葬儀の待ち時間に読もうと思って母に持ってきてもらった。 内容は回顧録というよりも、今までの人生で出会った人たちへの感謝の言葉だったが、封筒に書かれた文字 「我が人生に悔い無し」 すごくありふれたフレーズなのに、どうしようもなく泣けた。 私にもいつかその日が来たら、精神・肉体両方の意味での内面の美しさを持って死にたいと願う。

diaryカテゴリの最新記事